院長のひとり言

’’多発性硬化症’’について

”多発性硬化症”について呟いてみたいと思います。

多発性硬化症は、中枢神経の白質という部分に多数の脱随巣ができて、グリア線維が増えて瘢痕、硬化する原因不明の病気です。

症状は、視力の低下、複視、顔面感覚の異常、顔面の痛み、眼球の運動障害、両側の顔面神経麻痺、構音障害、嚥下障害、断綴言語(言葉が爆発的になったり、急に話すスピードが落ちたり、とぎれる、音が不明瞭で聞き取りにくくなるなど)、眼振、けいれん、四肢の痙性麻痺、筋力低下、しびれ感などです。

多発性硬化症の診断には、厚生労働省政策研究班による診断基準を用い、臨床症状やMRI検査、脳脊髄液検査、各種誘発電位検査、血清自己抗体検査(抗アクアポリン4抗体や膠原病関連抗体)などを総合して診断されるといわれております。

当院では、多発性硬化症の診断・治療はできませんが、多発性硬化症が疑わしい患者さんを神経内科の専門の先生にご紹介させていただくことが可能です。

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