院長のひとり言

“サルコイドーシス”について

今日は”サルコイドーシス”について呟いてみたいと思います。

サルコイドーシスは、原因不明の全身疾患であり、肺門縦隔リンパ節、肺、皮膚、目などに、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が発生する病気です。

ヒト白血球抗原(HLA)や、CCL24(ケモカインの一種)、IL-23受容体などの遺伝子の変異を背景に、なんらかの外来抗原に対するTh1細胞(ヘルパーT細胞の一種)の過剰な反応であることが、原因として考えられているそうです。

多くは緩やかに発症し、無症状で検診の胸部レントゲン検査などで両側肺門縦隔リンパ節腫脹として指摘されることが多いそうです。

一部の患者様では、不整脈や脳神経症状、発熱、関節痛などで発症するといわれております。

数年で自然に寛解(良くなること)することが多いものの、慢性的に病状が増悪することがあるといわれております。

当院では、専門的な診断・治療はできませんので、サルコイドーシスが疑われる患者様は、高次機能病院に紹介させていただきます。

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