院長のひとり言

胆石症について

今日は、胆石症について呟いてみたいと思います。

胆石は胆のう・胆道にできた石のことを指します。

胆道とは、肝細胞から分泌された胆汁が、細胆管、左右肝管を通り、胆のうからの胆のう管と合流し総胆管となり、膵管と合流し十二指腸に流出する全経路のことをいいます。

胆石症は、男性より女性に多く、40歳以上、肥満体型、多産の女性、白人に多いとされております。

胆石はできる場所により、肝内胆管結石、胆のう結石、総胆管結石に分けられます。

胆のう結石による腹痛は、食後4~6時間に胆のうが収縮する際に起こることが多いとされており、右上腹部痛であることが多いとされております。

胆のう結石は、無症状であれば、年1-2回の腹部エコー検査による経過観察でよいとされておりますが、腹痛発作が起こる場合は、外科手術を考慮する必要があります。

総胆管結石は、無症状でも、治療の適応になります。

肝内結石は、専門施設での精査が必要になる場合があります。

時々右上腹部に腹痛がある患者様、胆石症を以前より指摘されている患者様は是非、当院への受診をご検討ください。

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