院長のひとり言

“ダンピング症候群”について

今日はダンピング症候群について呟いてみたいと思います。

ダンピング症候群は、胃の切除後におこりうる病気です。

胃を切除することで、食事が急激に十二指腸や空腸に流入することでおこるとされております。

早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群に分類されます。

早期ダンピング症候群は、食後の早期におこる病気であり、食後の嘔気、嘔吐、だるさ、動悸などがみられるとされております。十二指腸や空腸が急激に拡張することで、腸の血流が増えて、脳血流の減少が起こり、消化管ホルモンの過剰な分泌がおこることが原因とされております。

後期ダンピング症候群は、食後2-3時間に脱力感、冷や汗、めまいなどがみられるとされております。糖質が急激に十二指腸や空腸に流入することで、インスリンが過剰に分泌され、低血糖になるとされております。

治療の重要な点として、食事療法が重要であるとされております。

高たんぱく、高脂肪、低炭水化物食をとる、液体成分を減らし、固形の食事をとる、食事を少量づつ頻回に摂取するようにする(一度にお腹いっぱいたべない)ことが重要であるとされております。

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