院長のひとり言

“膠原線維性大腸炎”について

今日は膠原線維性大腸炎について、呟いてみたいと思います。

膠原線維性大腸炎(Collagenous colitis)は、血便を伴わない慢性の下痢をきたす病気であり、病理組織検査で大腸の上皮の基底膜の直下に膠原線維束を認める疾患であるとされております。

原因としては、遺伝的素因、自己免疫、薬剤、腸管感染(カンピロバクターやエルシニア)、胆汁代謝異常、食物アレルギーなどがあるとされておりますが、日本では薬剤によるものが多いとされております。

原因薬剤としては、非ステロイド性消炎鎮痛薬(痛み止め)、アスピリン(痛み止め)、チクロピジン(脳梗塞の薬)、ランソプラゾール(胃潰瘍の薬)、アカルボース(糖尿病の薬)、ラニチジン(胃薬)、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI、抗うつ薬)などがあるとされております。

慢性の下痢がある患者様は是非、当院への受診をご検討くださいませ。

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