院長のひとり言

“アトピー性皮膚炎”について

今日はアトピー性皮膚炎について呟いてみたいと思います。

日本皮膚科学会によると、アトピー性皮膚炎の診断基準は、

 ①掻痒(かゆいこと)、②特徴的な皮疹と分布、③慢性・反復性の経過

  を満たすものを症状の軽症、重症を問わず、アトピー性皮膚炎と診断します。

皮疹は、急性病変としては、紅斑、浸潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮、慢性病変としては、浸潤性紅斑、苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂皮といわれております。分布は左右対称性。好発部位は前額、眼囲、口囲、口唇、耳介周囲、頚部、四肢関節部、体幹といわれております。         

アトピー性皮膚炎では、急性期にヘルパーT細胞のTh2、Th17、Th22が関与し、慢性期には、Th1、Th2、Th22が関与するという報告もあるそうです。

薬物療法では、ステロイド外用薬、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏などの抗炎症外用薬が用いられます。

アトピー性皮膚炎と思われる患者さんは、是非皮膚科を受診ください。どうしたらよいかわからない患者さんは当院を受診いただければ、必要に応じて皮膚科をご紹介できます。

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