院長のひとり言

“アナフィラキシーショック”について

今日はアナフィラキシーショックについて呟いてみたいと思います。

アナフィラキシーとは、ある原因物質に対してのIgE抗体を介した1型アレルギー反応により、短期間のうちに粘膜に浮腫が起こったり、気管支が攣縮を起こしたり、血圧が低下したり、じんま疹をおこしたり、様々な症状を呈する病態をいいます。

このうち、急性の呼吸・循環不全にまで至る重篤な病態を、アナフィラキシーショックといいます。

原因の物質を投与後に、数分で発症するのが特徴であるといわれております。

迅速な措置が必須であり、血圧・脈拍・呼吸の状態をただちに確認し、気道確保、点滴ルートの確保と同時に、エピネフリンの皮下注を行う必要があります。

アナフィラキシーショックかもしれないと思った患者さんが周りにいらっしゃったら、迷わず人を呼び、救急車を呼んで、呼吸・脈拍を確認し、心臓マッサージ・人工呼吸の必要性を検討ください。

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