院長のひとり言

食道アカラシアについて

今日で正月休みも終わりの方が多いと思われます。いしい内科・胃大腸内視鏡・IBDクリニックも、明日より診療を開始させていただきます。本日は、食道アカラシアについて呟いてみたいと思います。

食道アカラシアとは、食道の平滑筋層内のアウエルバッハ神経叢細胞の異常により、食道の運動に異常を起こしたり、噴門部の括約筋が弛緩不全(食道と胃の境界にある筋肉が緩まないことにより通過が悪くなる)をきたす病気です。

症状には、嚥下障害、胸痛、胸やけなどがあります。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)では、アカラシアの診断が困難である場合が多く、診断には食道造影検査やHigh resolution manometryが必要となります。

当院では、High resolution manometryは施行できませんが、上部消化管内視鏡検査、食道造影検査(バリウム)が施行できます。また、食道造影検査で異常を認めた際には、High resolution manometryの施行できる施設への紹介が可能です。

食道アカラシアが心配な患者様、他院で胃カメラをして異状ないといわれたものの、嚥下困難感や慢性的な胸痛、胸やけがある患者様は是非、当院を受診いただければ幸いに存じます。

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