院長のひとり言

花粉症・アレルギー性鼻炎について

おはようございます。花粉症について呟いてみたいと思います。

花粉症は、目や鼻の粘膜におけるアレルギーによる病気です。白血球の仲間であるB細胞が産生する、IgE抗体というたんぱく質が関与しています。花粉が目や鼻から侵入すると、まず樹状細胞やマクロファージなどの食細胞が貪食し、ヘルパーT細胞に花粉の抗原を抗原提示します。その後、活性化されたヘルパーT細胞は、B細胞をメモリーB細胞や形質細胞に分化させます。さらにIgE産生形質細胞へのクラススイッチが起こり、花粉に対するIgE抗体が、形質細胞から産生されます。その後、肥満細胞の表面に、FcεRI(高親和性IgE受容体)を介して、形質細胞から産生された花粉に特異的なIgE抗体が結合し、その結合したIgE抗体と、再度花粉が結合し架橋されることで、肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどの物質が出て、涙・鼻水・くしゃみなどの即時型アレルギー反応が出現します。また、好塩基球は、花粉症において、IgEを介した遅延型アレルギー反応を起こすといわれています。

くしゃみ、鼻水(水のような)、鼻づまりが3大症状とされております。

中国地方は、2月から3月はスギ、1月から4月はハンノキ、3月から5月中旬はヒノキ、3月下旬から6月はイネが花粉症の原因となる花粉であると考えられております。

当院では、血液検査で花粉症の原因となるアレルゲンの検索が可能です。これからの時期、

鼻水・くしゃみ・涙でおこまりの患者様は、是非当院を受診いただければ幸いに存じます。

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