院長のひとり言

胃がんとヘリコバクター・ピロリ菌について

本日は日曜日で当院は休診です。さて、今日は胃がんとヘリコバクター・ピロリ菌について呟いてみたいと思います。

最近のがん罹患数(がんにかかった患者さんの人数)は、男性の3位が胃がん、女性の4位が胃がんとされています。

がん死亡数(がんで亡くなった患者さんの人数)は、男性の3位が胃がん、女性の5位が胃がんとされています。

胃がんの最大の原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)であると考えられており、ピロリ菌感染を認めるかどうかを検査することが重要です。

ピロリ菌は、幼少時に口から感染するとされており、ピロリ菌感染が判明した段階では、何十年も胃内に持続感染しており、慢性胃炎となり、すでに胃がんができている可能性があります。

したがいまして、ピロリ菌の感染の有無を保険診療で調べる際には、胃内視鏡検査を受けて、慢性胃炎があることの確認が必須であるとされています。

検診の胃バリウム検査で慢性胃炎(正式名称は萎縮性胃炎)を指摘された、あるいは検診の血液検査でピロリ菌感染を疑われた患者様は是非、当院を受診いただければ幸甚の極みです。

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