院長のひとり言

『胃軸捻転症』について

今日は『胃軸捻転症』について呟いてみたいと思います。

胃軸捻転症は、胃を固定している靭帯がゆるんだり、欠損したりして、胃が生理的な範囲をこえて回転した状態になる病気です。

急性期の症状としましては、急激な腹痛や嘔吐などがあるとされておりますが、慢性期には、軽度の腹痛のみであることもあるとされております。Borchardtの3徴という、吐くものがない嘔吐、上腹部の膨満感、胃管の挿入困難(医療機関で胃管を挿入しようとしても挿入できない)が診断に有用な場合もあるとされております。

腹部CT検査や、腹部エコー検査、上部消化管造影検査(胃バリウム検査)などで診断されます。

胃軸捻転症ではないかと思われる患者様は是非、消化器内科あるいは当院受診をご検討くださいませ。

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