院長のひとり言

『カリウムの多い食事』について

今日は『カリウムの多い食事』について呟いてみたいと思います。

低カリウム血症は、血液中のカリウムが低下する病態です。

低カリウム血症の原因として、食欲不振によるカリウムの摂取不足、汗をかくことによるカリウムの体内からの喪失、嘔吐・下痢などによる胃腸からの喪失、利尿薬(尿を出す薬)などの薬剤の副作用によるカリウムの低下、心不全、肝硬変、腎臓からの喪失、アルカローシス(血液中のPHを上昇させる体の状態をアルカローシスといいます)などが考えられます。

低カリウム血症の症状としては、怠さ、筋肉痛、脱力感、四肢の緊張の低下、腸閉塞、多飲、多尿、脱水などがあります。

低カリウム血症の治療は、原因の検索と、原因となる病態の治療になりますが、体内のカリウムが減少している場合(嘔吐・下痢など)には、カリウムの摂取を増やす必要があります。

カリウムは、アボカド2分の1個あたり720mg、ほうれんそう80gあたり552mg、ジャガイモ130g1個当たり533mg、サツマイモ2分の1本あたり480mg、スルメ2分の1枚あたり440mg、ほか、カツオ、クルマエビ、小松菜、マグロ、バナナ、納豆、トマトなどにも多く含まれているそうです。

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