院長のひとり言

”白血病”について

今日は”白血病”について呟いてみたいと思います。

白血病は、血液のがんの一つです。

2019年に、白血病と日本で診断された患者さんの数は、14318人といわれております。

白血病は、おおまかには、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病に分類されます。

症状としましては、

  • 血球の減少による症状:怠さ(貧血による)、感染しやすさ(好中球の減少に伴う)、出血(血小板の減少による)など。
  • 急性骨髄性白血病では、白血球数の増加(10万/μL以上)、末梢の循環不全、頭痛、視野の暗点、一過性脳虚血、呼吸困難、網膜症など。
  • 急性リンパ性白血病では、骨の痛み、リンパ節の腫れ、肝腫大、脾臓腫大、頭痛・嘔吐、前縦隔の腫瘍、腫瘍崩壊症候群など。
  • 慢性骨髄性白血病では、慢性期(3~4年)の時は、時に無症状であるが、全身倦怠感、体重減少があり、その後移行期になると、発熱、体重減少、白血球増加症を呈する。急性転化すると急性骨髄性白血病に似た症状になる。
  • 慢性リンパ性白血病では、リンパ節の腫れが重要所見であり、時に発熱や全身倦怠感を示すことがある。

といわれております。

当院では急性白血病の患者様の専門的な診断治療はできませんが、急性白血病が疑わしい患者さんを、高次医療機関へ御紹介させていただくことは可能です。

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