院長のひとり言

”脳梗塞”について

おはようございます。今日は、午後4時からの午後外来が休診となっております。脳梗塞について呟いてみたいと思います。

脳梗塞は、脳動脈の閉塞により、脳が虚血状態となり、血液が灌流している脳の領域の機能が障害される病気です。脳の虚血(血の血液の流れが悪くなる)が持続すると、脳組織が壊死をきたし、脳梗塞になるといわれております。

脳梗塞の臨床病型分類は、

①アテローム血栓性梗塞

②心原性脳塞栓

③ラクナ梗塞

④その他:内頸動脈・椎骨動脈の解離、Willis動脈輪閉塞症、線維筋性形成異常症、大動脈炎症候群など

とされております。

症状は、片麻痺や、意識障害など、脳の障害の部位により多彩な症状を示します。

治療としては、急性期は発症から4.5時間以内は静注血栓溶解療法が、6時間以内には機械的血栓回収療法が施行できる場合があり、発症から診断が早ければ早いほど治療の選択肢は広がり、麻痺などの後遺症を防止する治療ができる可能性があります。

急に麻痺や意識障害が出現するなど、脳梗塞が疑われる患者様は、救急車を要請の上、一刻も早く脳疾患の専門治療ができる病院を受診することをご検討ください。

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