院長のひとり言

“全身性エリテマトーデス(SLE)”について

今日は全身性エリテマトーデス(SLE)について呟いてみたいと思います。

SLEとは、体質的ななりやすさ(遺伝的な要因)があり、環境的な要因がきっかけとなり、

自己抗体ができて、多臓器に障害をおこす病気であるとされております。

平成24年の患者さんの数は、日本で9096人(医療受給者証保持の患者さんの数)

といわれております。

症状は多彩で、

①全身の症状:発熱、全身のだるさ、体重減少

②皮膚・粘膜の症状:顔面の蝶形紅斑、円盤状皮疹、脱毛、光線過敏症、レイノー現象

③関節症状:多発性関節炎、関節痛

④腎症状:ループス腎炎

⑤神経症状:幻覚、妄想、せん妄、知的機能の異常、けいれん

⑥心症状:心膜炎、心筋炎、心筋梗塞、動脈炎など

⑦肺症状:胸水の貯留、両側下肺野の盤状無気肺

⑧そのほか:リンパ節腫脹など

といわれております。

当院では専門的な治療はできませんが、SLEが疑わしい患者さんに診察や血液検査を施行して、高次医療機関へ御紹介させていただくことはできます。

SLEではないかと思われる患者様は是非、当院への受診をご検討たまわりましたら、幸いに存じます。

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