院長のひとり言

過敏性腸症候群について

今朝は過敏性腸症候群についてつぶやいてみます。

過敏性腸症候群は腹痛と便通異常を慢性的に認める病気であり、大腸内視鏡検査・CT検査・血液検査・腹部超音波検査などで器質的な疾患(大腸がんやクローン病、感染性腸炎など)が除外できて初めて診断できる病気です。国際基準にはRomeIV診断基準があります。

有病率(ある時点での病気である人の割合)は、この数十年で約10%といわれており、ストレスが関与する病気であるといわれております。

腹痛が最近3か月の中の1週間につき少なくとも1日以上を占め、①排便に関連する、②排便頻度(回数)の変化に関連する、③便の形(みためのこと、硬い、下痢など)の変化に関連するの①~③の項目のうち、2項目以上の特徴を示すときに過敏性腸症候群と診断されます。

すべての患者様にあてはまるわけではありませんが、過敏性腸症候群を誘発しやすい食品として、脂質、カフェイン、香辛料を多く含む食品、ミルク、乳製品などがあり、それらを控えることが、過敏性腸症候群の症状の改善に有効であるということもいわれております。

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