院長のひとり言

メタボリック症候群について

本日はクリニックの休診日です。メタボリック症候群について呟いてみたいと思います。

メタボリック症候群は、腹囲が男性85㎝以上、女性が90㎝以上に加えて、以下の項目のうち2項目を満たすものと定義されています。

  • 高中性脂肪血症 かつ/または 低HDLコレステロール血症
  • 収縮期血圧130mmHg以上 かつ/または 拡張期血圧85㎜Hg以上
  • 空腹時血糖110mg/dL以上

メタボリック症候群の患者様は、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの病気になりやすいといわれており、食事運動療法により、体重を減らすことが重要であると考えられております。

肥満とメタボリック症候群は、セットで語られることが多いですが、肥満の評価には、BMIを用いることが一般的です。

BMIとは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)であり、例えば、身長160㎝で体重50㎏の方は、50÷1.6÷1.6で約19.5となります。

肥満症の定義は、BMIが25以上であり、特にBMI35以上を高度肥満症と定義されております。

BMI22の人の有病率(病気の人の割合)を1とした場合、BMI25では、高血圧が1.67倍、高中性脂肪血症が1.99倍、低HDLコレステロール血症が1.89倍という報告があります。

肥満症では、まず今の体重の3%のダイエットを目標とし、高度肥満症では、今の体重の5~10%のダイエットを目標にすべきとされております。

メタボリック症候群、肥満症の患者様は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの病気をすでに発症している方もおおいため、内科受診をご検討いただければ幸いです。

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