院長のひとり言

“低ナトリウム血症“について

今日は“低ナトリウム血症“について呟いてみたいと思います。

低ナトリウム血症は、血液中のナトリウムという電解質が低下する病気です。

症状は、意識障害、指南力低下(今日が何月何日か、自分がどこにいるのかなどが分からなくなること)、無力(力が入らないこと)、昏睡(目を閉じたまま、反応がないこと)、興奮、筋肉や全身のけいれんなどがあるといわれております。

原因としては、

①血液中のナトリウムが低下する病態

腎臓からのナトリウムの喪失:利尿剤、尿細管性アシドーシスなど

腎臓以外からのナトウリムの喪失:嘔吐、下痢、熱傷など

②血液中のナトリウムがごくわずか増加しているが、相対的に血清ナトリウムが低下して見える病態

副腎不全、甲状腺機能低下、SIADH、心因性多飲症など

③血液中のナトリウムは増加しているが、血液全体の量が増えている場合

ネフローゼ症候群、肝硬変、腎不全など

があるといわれております。

前述のような症状がある患者様は、当院あるいは、お近くの内科を受診されてみてくださいませ。

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