院長のひとり言

”感染性心内膜炎” について

今日は、”感染性心内膜炎” について呟いてみたいと思います。

”感染性心内膜炎” は、心臓の弁膜や心内膜、大血管内膜に細菌の集簇を含む、疣腫(vegetation)を形成し、菌血症や心臓の障害などのいろいろな症状を呈する全身性敗血症性疾患であり、不明熱の原因として重要といわれております。

症状としましては、持続する発熱、食欲不振、体重減少、疲労、寝汗などとされております。

一度かかると、非常に予後が悪いため、できるだけ早期に診断して、治療を開始することが必要といわれております。

感染性心内膜炎の診断には、修正Duke診断基準が用いられ、心エコー検査や血液培養、臨床所見などを組み合わせて診断します。

感染のリスクのある患者様は、心内膜炎にかかったことがある人、リウマチ性弁疾患(リウマチ性の僧帽弁狭窄症など)、大動脈弁疾患、複雑性チアノーゼ病変、人工弁、僧帽弁疾患(僧帽弁閉鎖不全あるいは、僧帽弁逸脱症候群)、肥大型心筋症などとされております。

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