院長のひとり言

糖尿病性腎症について

今日は、糖尿病性腎症について呟いてみたいと思います。

糖尿病性腎症は、糖尿病の3大合併症の一つとされております。

糖尿病性腎症は緩やかに進行し、糖尿病の発症から、糖尿病性腎症の顕性腎症期(第3期)といわれる病期まで、最短でも5年以上はかかるといわれております。緩やかに進行するから、糖尿病性腎症など大したことはないと思う方もいらっしゃると思いますが、新規に透析療法の適応となる病気の第1位は、糖尿病性腎症と報告されております。

糖尿病性腎症が、新しく透析療法の適応となる病気の第1位になっている理由の一つは、糖尿病の総患者数が、他の透析の原因となる病気よりも多いためであろうと思われます(糖尿病患者さんは、日本で300万人以上といわれております。糖尿病が強く疑われる方は、日本で約1000万人と推計されている報告もあるようです)。

糖尿病性腎症の病期分類は、血液検査でeGFRを測定することと、尿検査でアルブミン尿を測定することで行うことができます。

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