院長のひとり言

サイトカインについて

今日は、サイトカインについて呟いてみたいと思います。

サイトカインとは、主に免疫細胞から出されるたんぱく質で、細胞と細胞の間の情報伝達の役割を担っています。

腸の炎症性のサイトカインのバランスが崩れることが、クローン病や潰瘍性大腸炎の一因であると考えられております。

現在クローン病、潰瘍性大腸炎、腸管ベーチェット病などの治療に、サイトカインをターゲットにした治療が行われております。


当院では、レミケード®・ヒュミラ®・シンポニー®・ステラーラ®などのサイトカインをターゲットにした薬剤の点滴・注射製剤の治療をすることができます。また、リンパ球が血管から組織へ侵入することを抑える作用があるエンタイビオ®・カログラ®、細胞内のヤヌスキナーゼを阻害する作用があるゼルヤンツ®・ジセレカ®、NF-κB(細胞内で転写因子として働くたんぱく質複合体)を阻害する作用があるステロイドなどの治療も可能です。

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