院長のひとり言

”過敏性腸症候群(便秘型)” について

今日は、過敏性腸症候群(便秘型)について、呟いてみたいと思います。

過敏性腸症候群は、腹痛が最近3か月の中の1週間につき少なくとも1日以上を占め、

  • 排便後に、症状が和らぐ(腹痛が良くなる)
  • 排便の回数が増えたり減ったりする
  • 便の形(みためのこと、硬い、下痢など)が変化する

の①~③の項目のうち、2項目以上の特徴を示すときに過敏性腸症候群と診断されます。

便秘型過敏性腸症候群は、過敏性腸症候群の基準を満たし、硬便(カッチカチの便)あるいは兎糞状の便(ウサギの便のようなコロコロした形の便)が便全体の25%より多く、かつ軟便あるいは水様便が、便全体の25%未満である場合をいいます。

便秘型過敏性腸症候群の治療は、粘膜上皮機能変容薬、下剤、消化管運動機能調整薬、プロバイオティクス、高分子重合体、漢方薬、抗アレルギー薬、抗コリン薬などです。

慢性の便秘でお困りな患者様や、便秘型過敏性腸症候群ではないかと思う患者様は、是非当院を受診ください。

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